DECODEを支える技術

光第二高調波顕微鏡

概要

光第二高調波は、構成する分子内の『電気分極』の情報を含み、繊維構造の非染色観測法として利用されています。私達は、光第二高調波検出の感度を世界最高レベルにまで向上させることに成功しました。また、光第二高調波の偏光特性を高速に取得する装置の開発にも成功しており、コラーゲン繊維や微小管束の配向や密度等を数値化することができます。

コラーゲン繊維、心筋のサルコメア構造、神経細胞内の微小管束

特徴

- 細胞に光を当てるだけの計測
- 電気的に極性のある繊維状または結晶性の構造に特異的
- 一切の化学標識を必要としない
- 現在、世界最高感度

実用・応用例

- 微小管束の構造多形の計測
- タンパク質結晶構造の時間変化の追跡
- 心筋細胞や筋細胞のサルコメア構造の非染色評価

関連情報

【関連論文】
"Full control of polarization state with a pair of electro-optic modulators for polarization-resolved optical microscopy"
Applied Optics 55(5), 1082-1089 (2016). doi:10.1364/AO.55.001082

【関連研究室】
先端バイオイメージング研究チーム