１細胞質量分析法によるメタボローム分析
概要
細胞の状態を知るためには、刻々と変化する細胞内部の分子組成を明らかにすることが必要です。この１細胞質量分析法は、顕微鏡で個々の細胞を観察しながら、ある瞬間に細胞の特定の部位から細い管で超微量の成分を吸い取り、これを質量分析計で測定することにより、数千もの分子を網羅的に特定するものです。
特徴
- 細胞ごとに試料を採取することが可能
- 細胞の特定の状態を狙って試料を採取することが可能
- キャピラリー電気泳動-質量分析 (CE-MS) による定量型の１細胞メタボローム分析も可能
- 蛍光など質量分析以外の検出法にも対応
実用・応用例
- 発生の分子機構の解明
- がん細胞の変化の追跡
- 血中循環がん細胞の分析
- １細胞プロテオミクス
- １細胞創薬・診断新技法の研究開発
- 組織局所領域におけるN結合糖鎖のプロファイリング
関連情報
【関連研究室】
一細胞質量分析研究チーム